肥満に加え、それと密接な関係があるといわれている、高血圧、糖尿病、脂質異常症のうちの2つが合併した病態をいいます。
以前は「死の四重奏」とも言われた病態で、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化疾患を健常者に比べて、2から3倍に増加させます。
原因は、過食、運動不足という生活習慣の乱れとされており、脂肪組織が過剰に蓄積したものが肥満であり、内臓脂肪が増加するとメタボリック症候群になりやすいとされています。
体脂肪組織にとてもよく相関する体格指数として、Body Mass Index(BMI:体重(kg)÷(身長×身長(㎡)))があり、BMI25以上が肥満とされており(体脂肪率にもよります)ますが、肥満のみでは必ずしも病気ではありません。
糖尿病・高血圧・脂質異常など、肥満に関連する健康障害があるか、内臓脂肪が蓄積して将来的に動脈硬化等を起こしやすいハイリスクな肥満を「肥満症」として病気の一つと現在は定義されています。
皆様は最近体重を測っていますか?まずは、現状を知ることが大切で、そこから「太った」、「やせた」という数値を見ることで、自分自身で原因を考えるようになります。それこそが、自分自身の健康管理へとつながるのです。
健康診断で「メタボ」と言われてしまった方、あなたの生活スタイルにあった食事・運動療法を一緒に考えましょう。お気軽にご相談ください。